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2001年12月 藤井 武(TBMプロデューサー) |
山本剛の新作がFIMから出たいきさつ 山本剛トリオの最新録音盤「オータム・イン・シアトル」は、オーディオファイル・レーベルとしてその世界では有名なFIMの新作として、私がレコーディング・ディレクターを務めたアルバムです。 FIMのウィンストン・マー社長とは、既に20年を超える取引を続け、友人としても親しくつきあってきました。以前は香港でゴールデン・ストリングスというレーベルを制作していましたが、1997年からシアトルに本拠を移しFIMレーベルを立ちあげ、24bitHDCD,XRCD,SACDといった最先端技術による音の良いアルバムをリリースしてきています。 彼は、TBMの諸作を通して、細川綾子、中本マリ、山本剛の熱心なファンとなった人です。山本剛でいえば「ガール・トーク」の〈追憶〉「ミッドナイト・シュガー」の〈アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー〉、「ミスティ」のタイトル曲を絶賛して、何年も前からFIMで山本剛の新作を出したいとの相談を受けていました。昨年末頃からようやく具体的な打合せを始め、今年(2001年)4月に録音の運びとなった所です。 私がディレクターを務めましたが、FIMの制作ですから、当然ウィンストンの希望するレパートリーを入れて、全体の音作りも熱烈なジャズ・ファンだけでなく、広くオーディオファイル層にも楽しんでもらえるように誰でも知っている映画音楽を中心とした曲目を選びました。TBMの制作とは一味違った山本剛の華麗にスイングする演奏と、バラードは甘く切なく、ツヨシの歌心を100%発揮できるようにしたつもりです。 「TBMの山本剛に駄作なし」との高い評価を多くのファンの方々から頂いて20有余年。私が山本剛のレコーディングを行うのは、実に22年振りのことです。是非お聴き下さい。 以下は、TBMの山本剛のアルバムです。 1.「ミッドナイト・シュガー」(74年3月)TBMーXRー0023 2.「ミスティ」(74年8月)TBMーXRー0030 3.「ライヴ・アット・ミスティ」(74年12月)TBMーXRー0037 4.「ブルース・フォー・ティー」(74年12月)TBMーXRー0041 5.「ジ・イン・クラウド」(74年12月)CD化に際し、0037と0041に収録 6.「ガール・トーク」(75年12月)TBMーXRー0059 7.「サマータイム」(76年5月)TBMーCDー1869 8.「スターダスト」(77年8月)TBMーCDー3009 9.「ミッドナイト・サン」(78年6月)TBMーXR-5009 10.「ライヴ・イン・モントルー」(79年7月)TBMーCDー1819 |
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