藤井 武(TBMプロデューサー)
音楽配信Max Museのご案内

レコード・ビジネスは今大きな変革の時を迎えています。
TBMではこれまでも、オーディオファンのみならず大人のジャズファンの方々からの“LP時代のような本当に良い音のCDが聴きたい”というご要望に応えて、最高のパッケージ・ソフトとしてXRCDを日本で最初に採用し、現在ではアナログ・マスター・テープと変らない24ビット相当の音質が楽しめるXRCD24にまで進化しております。
そして“音は普通程度で良いから安くてなるべく多くのジャズCDを聴きたい”という若いジャズファンのためにTBM1800シリーズを展開して参りました。
音質にこだわらず安く聴ける方が良いという方々にとっては音楽配信がリーズナブルだと思います。
TBM1800シリーズは初回限定プレスとして大変好評を得、アンコールプレスとして追加発売に至ったタイトルもありましたが、すでに多くのタイトルが完売(絶版)になっております。音楽配信サービスMax Museには絶版となったタイトルも含め1800シリーズ全ての楽曲を配信しておりますので、この機会に是非ご利用下さい。

mzxmuse データではなく、音楽を届けたい。

プロデューサーの打ち明け話

実は、LP時代は私がカッティングに立会って、目一杯にカッティングしていましたので「音」的にはTBMのLPはメジャー各社のLPには楽勝でした。何故ならメジャーの多くは親会社が家電メーカーであったので、最も売れている安いプレイヤーで針トビを起すと不良盤になってしまうので、カッティングに際してはリミッタ−をかけ、おとなしい音作りをせざるを得なかったからです。
しかし、CD時代になってマスタリングしたら、後はまるでブラックボックスで自動的に製品化されるため、TBMの音の優位性はすべて失われてしまいました。ようや 1996年XRCDと出会い、CDの中での音質の優位性を回復できたのですが、何分弱小メーカー故、充分な宣伝・広報ができず今だに広く知られていないのが残念なところです。
今後は安ければ音質にはこだわらないという若い人々を中心として音楽配信は利用を増やして行くと思います。しかしながら、どうせ聴くなら本物の音を聴きたいというヘビー・ユーザーの方々は、XRCDのような真に優れたパッケージ・ソフトを愛聴されて行くに違いありません。良い演奏、良い音のない世界なんて意味ないと思うのは私一人ではありますまい。
(2005年2月)
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