藤原歌劇団の斉田正子さんに、横浜市内に所有されているスタジオでインタビューさせていただきました。 オペラ歌手というのは体格が良いと思い込んでいたのですが、斉田さんの第一印象はとてもきゃしゃでかわいらしく、気品がある方。インタビューを始めると上品で軽やかな声がとても耳にここちよく、色々な質問に終始笑顔で答えてくださいました。 歌の世界に入ったキッカケから、オペラについてまで斉田さんのお話をお届けいたします。斉田さんの素顔が少しでも皆様に伝わればうれしい限りです。 |
−歌の世界へ入ったキッカケは何ですか?−
両親がうたが好きで、小さい頃よく歌ってくれていたので自然に私も好きになりました。小学校、中学校の時は合唱団に入っていたんです。高校から音楽学校にいこうと思っていたのですけれども、先生にとめられて(笑)。地元の普通高校から芸大へ進みました。プロの演奏家を目指すことが当然という雰囲気でしたから、自然に今の世界へ入ったという感じですけれど、ここまでこられたのは運がよかったんだと思います。
−一番印象に残っている作品は何ですか?−
デビューの時の椿姫、ヴィオレッタですね
−オペラをやっていてうれしかったこと、つらかったことは何ですか?−
デビューの時のカーテンコールって言うのは忘れられなくて感激しました。今までの人生の中でうれしかったことの一つじゃないかと思います。つらかったこと、うーん、やはり厳しい世界ですからいろいろありますね。
−一番難しかったアリアは何ですか?−
質問の方が難しい(笑)。
−尊敬する歌手は誰ですか?−
素晴らしい歌手の方はもちろん沢山いらっしゃいますけれども、やっぱりマリア・カラスです。
−役作りはどのようにしていますか?−
公演ごとにそれぞれの文献とかを読んだりします。作曲家はその人物をどのように描きたかったのかを考えながら役作りをするようにしています。
−好きなオペラの作品を挙げてください−
好きな作品はたくさんあるから難しいですね。わたしの場合は、声の質とかからしてやはりベルカントオペラが向いていると思うのですが、例えば「ルチア」とか。でも、やっぱり「椿姫」かしら。
−斉田さんにとってオペラとは何ですか?−
また、難しい質問ですね。
−リサイタルのPRをお願いします−
リサイタルはより多くの人にオペラを知っていただく一つの手段です。 今回もそうなんですが、歌うだけではなく、おしゃべりもしながら楽し んで頂くという会もやっています。日本の歌曲も歌うんですよ。
-日本の歌曲をどう思いますか?-
大学時代、イタリアの歌曲とかオペラばかり歌っていたのですけれどもイタリアに留学して日本の本当の良さというのがとってもわかって、そして、日本でいろいろな演奏会に参加させていただいて、やっぱりお客様が一番喜んでくださるのが日本の歌、心のふるさとということなのでしょうね。
−ポピュラーを歌ったりなさいますか?−
いいえ、歌いません。発声が違うので。
−普段はどういった音楽を聴いていらっしゃるんですか?−
うーん、子供の曲を聴いたり歌ったりすることが多いですね。
−オペラは聴かないのですか?−
公演のもの以外はあまり聴かないです。
−今年はオペラハウスができたりと、ちょっとしたオペラブームになりそうですが、日本のオペラをどう思われますか?
まだまだ、厳しいですね。でも、期待しています。 |
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