『ワイン道』楽々講座
 講師:城丸 悟

ぶどうイラスト ワイン産地の地図を見るべし  エティケットの読み方
極めて高度な醸造法による混醸ワインがボルドー・ワイン
Wine
ボルドー・ワインはどんなブドウで造られているか。

 ボルドー・ワインの特長はいくつかありますが、その一つは長いワイン造りの経験によって選び抜かれた二〜五種類のブドウから出来るワインが混ざり合って造られている混醸ワインであるということにあります。ごくまれに一種類のブドウだけで造られているワインもありますが、ほとんどのワインは赤も白も混醸ワイン、それも極めて高度な醸造法による混醸ワインがボルドー・ワインなのです。その混醸に使われるブドウの種類を並べてみましょう。

赤ワインに使われるブドウ
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カベルネ・ソーヴィニョン
カベルネ・ソーヴィニョン(Cabernet Sauvignon)=ボルドー・ワインを支える大黒柱ともいえる高貴種の主役ブドウ。世界中で使われているがボル ドーではもっとも重要なブドウで深い真紅にきらめく色と高貴な香りを持ち、緻密で精妙(フイネス)な酒躯(ボディ)を具えて、彫りの深い味わいのワインになる。ただし若いうちはタンニン分が多くて強烈に渋く、ガチガチに硬い口当りなので素人は閉口するほどひどい味だと思ったりするが、ふつうは七年以上壜の中でゆっくり熟成させると渋味はしだいにこなれて消えたようになり、味は複雑微妙で香りはきわだつという素晴らしいものになる。このカベルネ・ソーヴィニョン種がボルドー・ワインの寿命を支えているので、一流のワインで当たり年のものは、壜詰め後三十年以上熟成の美味を保つといわれる。砂利質の土壌向き。

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メルロ
メルロ(Merlot)=カベルネ・ソーヴィニョンと共にボルドー・ワインの中心となる大スターの品種。カベルネ・ソーヴィニョンが苦手とする粘土質 の土壌が大好きなブドウで、これで造ったワインは黒に近い濃厚な赤色を呈し、渋味はおだやか、口当りは厚く、パステル画のようにおだやかなところがあり、アルコール度が少し高いが豊かな風味と飲みやすい口当りがうれしい。熟成も五年ほどで成り、以後何十年も続くが気品よりも色気の程のよさを感じる。近頃は相性抜群のカベルネ・ソーヴィニョンとよく混醸されている

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カベルネ・フラン
カベルネ・フラン(Cabernet  Franc)=ボルドーワインの産地全体にわたり幅広く使われている重要な脇役的ブドウ種。サン=テミリオン地区ではブーシェ(Bouchet)と呼ぶことが多い。カベルネ・ソーヴィニョンで造るワインよりも色が薄く、味わいはすっきりしているが芳香が豊かで渋みはほどほどのワインになる。ボルドー赤ワインの混醸にはなくてはならない存在だ。
写真提供:「世界のワインカタログ1999 by Suntory」より


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