井原西鶴
(寛永19年<1642>〜元禄6年<1693>)
人間の本能(色欲、物欲)を探求した作品を書き、一大人気作家となる。
代表作は「好色一代男」「好色一代女」「日本永代蔵」「世間胸算用」など。
この中で、天和2年(1682)に刊行された絵入りの「好色一代男」 が西鶴没後、浮世草子と名づけられ、従来の仮名草子とは別の新しいジャン
ルが出現した。この流れが江戸の草双紙へつながって行く。なお、江戸での 重版(ちょうはん)出版の際、「好色一代男」の挿絵は菱川師宣が担当して
いる。ところで、西鶴の好色本は後年、寛政・天保の改革で禁書扱いとなり 明治時代に至るまで続いた。
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