ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(1756〜1791、オーストリア)


 オーストリアのザルツブルクの宮廷音楽家レオポルトとアンナの息子として生まれる。5歳にはピアノとヴァイオリンを弾きこなし、作曲まではじめる。そして10歳まで父レオポルトがヴォルフガングを連れ、ヨーロッパ各地の宮廷にデビューさせる。 11歳でザルツブルクにある大学の学生劇のためにラテン語歌劇『アポロとヒアキントス』を作曲する。これがヴォルフガングの最初のオペラ作品になる。
 

 モーツァルトにとって、オペラ作曲家として力が本格的になるのは1981年、25歳の時、ミュンヘンの宮廷から注文されて書いた『イドメネア』であろう。この成功でもはやザルツブルクには帰らず、6歳下のコンスタンツェと結婚し、ウィーンで自由な音楽家としての生活を始める。
 

 その後、宮廷詩人ダ・ポンテとコンビを組み、『フィガロの結婚』、『ドン・ジョパンニ』、『コジ・ファン・トゥッテ』の3大傑作をつくっていった。
 

 そして1791年、モーツァルトの死の年に上演された『魔笛』は、これまでの宮廷劇場用オペラではなく、一般大衆が楽しめる「歌芝居」であった。『魔笛』は大成功を納め、35年の短い生涯を終えた。


◆主な作品◆

アポロとヒアキントス(1767)
バスティアンとバスティエンヌ(1768)
見てくれの馬鹿娘(1768)
ポントの王ミトリダーテ(1970年〜)
アルバのアスカニオ(1970年〜)
ルーチョ・シルラ(1970年〜)
スキピオの夢(1772)
羊飼いの王様(1775)
見かけは女庭師(1775)
ツァイーデ(未完1779〜80)
イドメネア(1781)
後宮からの誘拐(1782)
カイロの鷲鳥(未完1783)
だまされた花婿(未完1783)
劇場支配人(1786)
フィガロの結婚(1786)
ドン・ジョヴァンニ(1787)
コシ・ファントゥッテ(1790)
皇帝ティトゥスの慈悲(1791)
魔笛(1791)


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