ジュゼッペ・ヴェルディ
(1813〜1901、イタリア)


 1813年パルマ公国ブッセート市レ・ロンコレ村に生まれる。十二歳の時には既に教会のオルガン奏者になっていた。父カルロが営んでいた雑貨商の仕入先であるバレッツィに見込まれ、同家で住み込み奉公をしながら、最良の音楽教育を受けた。
 

 二十三歳になった時にはバッレツィ家の娘マルガリータと結婚、処女作『オベルト』(1839)のスカラ座での公演は成功する。しかし、その前年から娘、息子そして愛妻と順に先立たれ、その間に作曲した『一日だけの王様』は失敗に終わる。絶望していたヴェルディにスカラ座支配人が作曲させた『ナブッコ』(1842)が大成功し、再起する。
 

 1947年には『マクベス』を義父バレッツィにささげ亡くなった妻とけじめをつけ、恋人のストレッポーニとパリで同棲を始める。農園経営をしたり、上院職員になったり、作曲から遠ざかっていた時期もあったが、その後も作曲依頼を受け、『運命の力』、『ドン・カルロ』等の大作を生み出している。
 

 晩年は、1871年に初演された『アイーダ』に出演していた二十三歳年下のテレサ・シュネルツを愛人にし、『オテロ』(1887)、『ファルスタッフ』(1893)という傑作を世に送り出している。


◆主な作品◆

オベルト(1839)
ナブッコ(1842)
イ・ロンバルディ(1843)
エルナーニ(1844)
二人のフォスカリ(1844)
ジョヴァンナ・ダルコ(1845)
アルツィーラ(1845)
アッティラ(1846)
マクベス(1847)
群盗(1847)
イエルサレム(旧作:ロンバルディ)(1847)
海賊(1848)
ノニャーノの戦い(1849)
ルイーザ・ミラー(1849)
スティフェリーオ(1850)
リゴレット(1851)
トロヴァトーレ(1853)
椿姫(1853)
シチリアの夕べの祈り(1855)
シモン・ボッカネグラ(1857)
仮面舞踏会(1859)
運命の力(1862)
ドン・カルロ(1867)
アイーダ(1871)
レクイエム(1874)
ボイード(旧作:シモン・ボッカネグラ)
オテロ(1887)
ファルスタッフ(1893)


戻る