こうもり
 
こうもり(Die Fledermaus)
 
解説
 
 ウィンナー・ワルツの代表的作曲家 ヨハン・シュトラウスが書いた、オペレッタの王様的作品です。話の筋の荒唐無稽さ、変装による取り違えの面白さ、大舞踏会の華やかさなどどこをとっても楽しめる上に、素晴らしい音楽にも酔うことが出来る素晴らしい作品です。
 ドイツ、オーストリアなどの国では年末に上演されるのが恒例となっていますが(日本では「第九」ですね)、日本でも大変人気が高く、市民オペラなどでは定番として取り上げられています。
 オペレッタは曲の間にセリフが入ることからいろいろ個性的なセリフで演じられたり、また第二幕の舞踏会のシーンに有名な歌手を招いてコンサートを開いたりといった工夫もされることが多いようです。その他、第三幕に登場する看守のフロッシュの役は、セリフのみの役のため俳優を起用することもあります。日本でもかつてコメディアンの坂上二郎氏の演じたこの役が話題を呼びました。
 
●主な登場人物●
 
アイゼンシュタイン 金持の男(テノール)
ロザリンデ アイゼンシュタインの妻(ソプラノ)
ファルケ博士 アイゼンシュタインの友人 有能な司会者(バリトン)
アデーレ アイゼンシュタイン家の小間使い(ソプラノ)
アルフレード 声楽家 ロザリンデの昔の恋人(テノール)
フランク 刑務所長(バリトン)
オルロフスキー侯爵 暇を持て余しているロシアの大貴族(メゾ・ソプラノ)
ブリント博士 弁護士(テノール)
イーダ アデーレの姉 女優(ソプラノ)
フロッシュ 刑務所の看守(語り役)
  その他、舞踏会のお客、バレーダンサーなど
 
●ものがたりまえに●
 
 ウィーンの町で有名なパーティーの司会者ファルケ博士は、友人のアイゼンシュタインに恥をかかされたことがあります。以前仮装パーティーに二人で出席したときのことです。
 アイゼンシュタインは蝶々の、ファルケはこうもりの仮装をしていたのですが、酔いつぶれたファルケをアイゼンシュタインが街の広場に置き去りにしてしまったのです。翌朝こうもりの仮装のまま発見されたファルケは、以来町の人から「こうもり博士」というありがたくないあだ名で呼ばれることとなってしまいました。
  しかし、頭のいいファルケがこのまま引き下がるわけがありません。彼はひそかにある計画を練っていたのです。題して「こうもりの復讐」。  さて、どうなりますことやら。
 
●あらすじ●
 
第一幕 《アイゼンシュタイン家の居間》
第二幕 《オルロフスキー侯爵の屋敷》
第三幕 《刑務所の所長室》
 

解説・あらすじ・他/青木素子

 

 

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