愛の妙薬
 
愛の妙薬(L'Elisir d'Amore)
 
解説
 
 ドニゼッティは、ロッシーニ(「セビリャの理髪師」などの作曲者)やベッリーニ(「ノルマ」などの作曲者)らと共に1800年代前半のイタリアオペラ界を支えた作曲家です。後に「ベルカントオペラ」と呼ばれるこの時代の作品は、歌手がその見事な声とテクニックを余すことなく披露できるようにと、美しいメロディーと「アジリタ」と呼ばれるコロコロ転がるような独特の音遣いに彩られていることがひとつの特徴となっています。そのため、やや技巧的すぎるという感想を持つ人もいるようですが、その美しいメロディーに酔うファンも多いことでしょう。
 「愛の妙薬」は、数多くのドニゼッティのオペラの中でも代表的なもので、やや荒唐無稽な話ではあるものの素朴で陽気な登場人物と底抜けに明るい音楽とが私たちをとても楽しい気分にしてくれます。ことに二幕二場でテノールによって歌われるアリア「人知れぬ涙」は、まるで一粒の宝石のような美しさです。
 
●主な登場人物●
 
アディーナ 地主の娘(ソプラノ)
ネモリーノ アディーナを愛する純朴な村の青年(テノール)
ベルコーレ 守備隊の軍曹(バリトン)
ドゥルカマーラ 旅のいかさま薬売り(バス)
  その他、村人達、守備隊の兵隊達など
 
●あらすじ●
 
第一幕第一場 第一幕第二場 第二幕第一場 第二幕第二場
 
解説・あらすじ・日本語訳/青木素子

 

 

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