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日光から黒羽・遊行柳まで
日光山に参詣したその日を特に四月朔日としたのは、その日が冬衣から夏衣へ衣更えの日に当り変身した曾良自身の句にも境涯の自覚とともに新しい決意を示しています。
「剃り捨てゝ 黒髪山に 衣更」 曾良
「おくのほそ道」の旅では、室の八嶋神社・日光山二荒山神社のほか、この先訪れる武隈神社、塩釜神社、出羽三山神社、小松多太神社、敦賀気比神社など古い歴史と深い由来を受け継いできた神社が登場します。しかしこれら神社の持つ故事来歴を紀行文に添えることができたのは挙げて神学者曾良の学識に預って力があったことは申すまでもありません。
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東照宮宝物館前の句碑 |
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日光安良沢小学校校庭の句碑 |
「あらたおと青葉若葉の日光」
小杉放庵筆 |
「しばらくは滝にこもるや夏(ゲ)のはじめ」 |
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安良沢(アラサワ)小学校校庭の句碑 |
「しばらくは滝にこもるや夏(ゲ)のはじめ」 |
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