![]() 写真と文:上野信好 |
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「おくのほそ道」を辿る みちのく入り白河、須賀川、飯塚の里 (白河の関) 心もとなき日数(ヒカズ)重なるままに、白河の関にかかりて旅心定まりぬ。 「「いかで都へ」と便り求めしもことわりなり。」 中にもこの関は三関(サンカン)の一(イツ)にして、風騒(フウソウ)の人、心をとどむ。 秋風を耳に残し、紅葉を梯(オモカゲ)にして、青葉の梢(コズエ)なおあはれなり。卯の 花の白妙に、茨(ムバラ)の花咲き添いて、雪にも越ゆる心地ぞする。古人冠を正して 衣装を改めしことなど、清輔の筆にもとどめ置かれしとぞ。 「卯の花を かざしに関の 晴れ着かな」 曾良 旧暦四月二十日(新暦六月七日)から二十一日にかけていよいよ芭蕉と曾良は白河の関を越えて念願の陸奥(ミチノク)入りを果しました。 白河の関は元々下野国と陸奥との境にある関山(標高500m)のところにありましたが、この関山にも新旧2ヶ所があり県境の新関は、下野側に住吉明神みちのく側に玉津島明神が50mぐらい隔てて祀られています。
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