BASHO
写真と文:上野信好


BASHO
「風流の 初めや奥の 田植歌」
 この句は須賀川で最初に巻いた歌仙の発句で、前日遊行柳での「田一枚……」を詠んで白河越えした感慨を亭主等躬(トウキュウ)への挨拶句としています。須賀川で二度の歌仙を巻き、滞在が八日間にもおよんだのは、黒羽の長逗留が長雨ともっぱら旅の疲れを癒したのと異り、ここではハイレベルの俳諧仲間に恵まれ充実した日々を過ごしたことが伺われます。
BASHO 須賀川 相楽等躬の墓
萬年山長松院うらの墓地
BASHO 須賀川 十念寺の句碑
「風流の 初めや奥の 田植歌」
BASHO 郡山市日和田(ヒワダ) 安積山公園内おくのほそ道文学碑
碑文は「おくのほそ道」の浅香山の条をしるす「等躬が宅を出て五里ばかり、檜皮(ヒワダ)の宿を離れて、浅香山あり。道より近し。このあたり沼多し。かつみ刈るころもやや近うなれば、いづれの草を花がつみとはいうぞと、人々に尋ねはべれども、さらに知る人なし。沼を尋ね、人に問い「かつみかつみ」と尋ね歩きて、日は山の端にかかりぬ。」


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