BASHO
写真と文:上野信好


その昔、平安期の歌人藤原元良、橘利通などによって詠まれた名松も現在は7代目で、芭蕉は「桜より松は二木を三月越し」の句を残すことになりました。句意は、「桜の頃江戸を発ってようやく三月越しでこの地に着くことができた。折角遅桜を観るように言って下さったのにその時期も過ぎましたが、いま武隈の二木の松はたしかに見届けました」というもので、江戸を発つとき草壁挙白の餞別句「武隈の松みせ申せ遅桜」に対する挨拶句でもありました。

BASHO [竹駒神社境内の句碑]
碑面には「竹駒の松は二木を三月越し」
の句を刻む


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