BASHO
写真と文:上野信好


 さて、5月14日(陽暦6月30日)、芭蕉と曾良は平泉を発ってこの旅で一番の難所山刀 伐峠(ナタギリトウゲ)を越えて出羽路へと向かいます。14日の朝は晴天で、二人は 栗駒山麓の農村地帯を南西方向に道をとりました。午後になって雨になり、その夜は伊達藩の出城があった岩手山に一宿しています。そ の岩手山(イワデヤマ)の町辻に「芭蕉一宿の地」という道標がありますが、どの家に泊ったかは判 っていません。
 翌7月1日、「小黒崎・みづの小島」という古歌で知られる歌枕の地を尋ねています。この地は古川市から国道47号線を 西進し、温泉で有名な鳴子の手前に「小黒崎観光センター」がありその一角に案内板 が立っています。二ヶ所とも鳴子町内にあり新緑と紅葉が美しいところとしても知ら れています。



BASHO 「小黒崎観光センターの立看板」
宮城県玉造郡鳴子町


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