![]() 写真と文:上野信好 |
そうなると新庄に2泊してくつろいだ旅の記述はむしろ緩んだ印象ともなり兼ねず、
わざとさけたとも解せなくもありません。 その新庄にも芭蕉の句碑があります。前述の土地の俳人風流は、長途の労をねぎらうため芭蕉を氷室清水(ヒムロシミズ)に案内しており、そのときの句「水のおく 氷室尋ねる 柳かな 芭蕉翁」と刻した碑が市内八幡神社の境内にあります。その場所はJR奥羽線新庄駅下車、山形方面 に線路に沿って15分ほど戻ったとこ ろにありました。 さて、最上川を舟で下った芭蕉は、当時最上川筋の要港で酒井藩が関所を置いた清川(山形県東田川郡立川町)に上陸し、出羽三山に脚を踏み入れます。
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