BASHO
写真と文:上野信好


 本隆寺では福井から随行してきた等栽に筆をとらせ、色の浜で西行をしのんだ条を「小萩ちれ・・・」の句とともに寺に残しており今日まで保存されています。
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[色の浜の美しい海辺の景色] [色の浜本隆寺境内の萩塚]
「小萩ちれ ますほの小貝 小盃」初案
(大垣)芭蕉が大垣入りの日付が実は祥らかでないのですが、8月28日(陽暦10月11日)までには到着していることが門人路通の筆跡などから判っています。しかし実際の日付は路通らが敦賀まで出迎え、「駒にたすけられて」8月21日(陽暦10月4日)頃に大垣入りかと推定されます。
大垣では如行・前川子・荊口父子はじめ美濃の一門衆や曾良らにいたわられて、しばし長途の疲れをいやすことになりました。しかしそれも僅か2週間余りの滞在で、9月6日には伊勢の遷宮を拝まんと思い立ち、谷木因・如行らに見送られて、舟で水門川を経て揖斐川を下るというまたまた旅人芭蕉にもどっていったのでありました。
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大垣
[大垣市船町水門川沿いの芭蕉と高弟木因の像]
[大垣市船町の蛤塚]


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