BASHO
写真と文:上野信好


BASHO 栃木市/室の八嶋明神の神殿


(室の八嶋)
 栃木市惣社町の大神(オオミワ)神社は室の八嶋明神とも申します。東武日光線新栃木駅で宇都宮線に乗替え2ツ目の野州大塚駅から徒歩10分です。祭神は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)で天孫瓊瓊杵尊(テンソンニニギノミコト)の妃に当ります。曾良によれば咲耶姫が一夜にして懐妊したのを瓊瓊杵尊に疑われた姫が出口のない室に入って火を放ち無事に男児を出産し身の潔白を証明したという故事がこの神社にあると言います。「おくのほそ道」の旅で芭蕉は終始曾良に助けられての旅となりまし た。その曾良を早々と読者に紹介していることは芭蕉の曾良に対する感謝といたわりの表れと解すべきでしょう。


第2回(4月)日光から黒羽・遊行柳まで

芭蕉は4月朔日(ツイタチ)日光山に詣でております。以後旅の中で特に大事な節目にはわざわざ朔日にするなど日付を設定して紀行文にアクセントをつけています。


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