江戸時代から伝わる知恵と工夫を現代に活かす
江戸の旨い物
【いの巻】
「甘いもの」


絵と文:三輪映子

「志ほせ饅頭」は、上方由来の江戸の味。塩瀬総本家は、徳川家康に従って上方から江 戸に移り住み、650年の歴史と「日本第一本饅頭所」の看板を、今日も守っています。

「長命寺桜もち」「大福餅」「雷おこし」は生粋の江戸の味。桜餅は、桜の葉 のかおりを楽しみながら手を汚さずに食べられるファーストフード、一石二鳥の発明でした。

「きんつば」「くず餅」「羽二重団子」は、江戸で大人気を博したお菓子 。江戸っ子好みのお菓子は、たっぷり食べられて腹持ちがよいわりには、 ローカロリー。甘いものは食べたしダイエットはしたしで、悩んでいる方にお勧め。

「言問団子」は、小豆の漉し餡(あん)・白餡(あん)・味噌入りの黄色い餡(あん)の、三色の団 子。江戸のお菓子にしては珍しくしゃれています。明治の文豪、幸田露伴の好 物でした。


次ページ


| 江戸最新情報 | 江戸の商い | 江戸おもしろグッズ | かわら版 | TVZ表紙 |