蝶々夫人
 
蝶々夫人(Madama Butterfly)
 
解説
 
 巨匠ヴェルディ亡き後オペラの世界は、貴族社会や神話を舞台にしたものから一般の人々による現実の物語を題材にしたものへと変化していきます。中でもプッチーニ は独特の美しいメロディーで可憐なヒロインを描くことで、「ラ・ボエーム」「トスカ」そしてこの「蝶々夫人」など多くの名作を残しました。
 
 明治初期の日本を舞台にしたこの作品は、小説から芝居へと形を変え、それを見たプッチーニがぜひ作曲したいと言い出してオペラになったものです。このオペラのヒロイン蝶々さんは、決して異国人の夫に裏切られて絶望するかよわい日本女性ではありません。過酷な運命の中でひたすら愛を貫いていく気高さが描ききられているからこそ、世界中の人々の胸を打つのです。
 
 またこのオペラの中には、「さくらさくら」「お江戸日本橋」「君が代」などの日本のメロディーや、アメリカ国歌までもが効果的に使われています。
 
●主な登場人物●
 
蝶々さん 長崎大村の武家の娘(ソプラノ)
ピンカートン アメリカの海軍士官(テノール)
シャープレス 長崎駐在のアメリカ領事(バリトン)
スズキ 蝶々さんの女中(メゾ・ソプラノ)
ゴロー 結婚仲介人(テノール)
  その他、蝶々さんの伯父、神官、ヤマドリ公爵、親戚、友人など
 
●あらすじ●
 
第一幕 《結婚披露宴》
第二幕 《三年後》
第三幕 《小さい家の部屋》
 
解説・あらすじ・日本語訳/青木素子

 

 

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