リゴレット
 
リゴレット(Rigoletto)
 
第二幕
《公爵の館》
 
 公爵は怒りと心配に気持ちを高ぶらせながら朝を迎えました。それというのもあの愛しい娘を誰かが奪い去ったからです。そこへ廷臣たちが得意気に現れ、リゴレットの愛人をさらって公爵の自室に連れてきてあると話します。それこそわが愛する娘であることに気づいた公爵は喜び勇んで部屋へと飛んでいくのでした。
 
 さて、その後やってきたのは哀れなリゴレット。彼は平静を装いながら娘の行方をただそうとするのですが、廷臣たちはニヤニヤ笑いながら巧みに答えをはぐらかすばかり。しかし、そこに公爵の姿を求めて入ってきた小姓に彼らが辻褄の合わない答えをしたとき、父親は娘がどこにいるかを悟ったのです。必死で公爵の部屋へ入ろうとするリゴレットとそれを押しとどめる廷臣たち。あれは愛人などではなく娘なのだ、この世でたった一人の大切な娘なのだ、どうか返してくれ・・・。リゴレットは怒り、嘆き、必死で懇願します(アリア「悪魔め、鬼め」)。
 
 その時、公爵の部屋からジルダが飛び出してきて父親の腕に身を投げます。辱めを受けたと泣く娘の姿に激しい怒りを覚えつつ、リゴレットは廷臣たちを追い出し、彼女に事の次第を話すようにいいます。
 
 涙ながらに我が身に起こったことを告白するジルダと、自らも絶望の淵にありながら娘を優しく慰めるリゴレット。そこへ牢獄へ引かれていくモンテローネが通りかかります。「わしの呪いも貴様を打つことができぬとあれば、公爵よ、これからも幸せに暮らすがいいわ!」その言葉にリゴレットは立ち上がります。いいや、復讐はできる、わしが、この道化師が復讐をしてくれようぞ。その父親の恐ろしい姿に、ジルダは必死で彼を許すよう懇願し、リゴレットはそれに耳を貸さず復讐に燃えるのでした(二重唱「日曜日に教会で〜」)。
 
第一幕第一場 《公爵の館の広間》
第一幕第二場 《町の外れにあるリゴレットの家の近く》
第二幕 《公爵の館》
第三幕 《川のほとりにあるスパラフチーレの家》
 
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