ラ・ボエーム(La Boheme) 解説 素晴らしいメロディーメーカーであるプッチーニが、パリの下町にすむ若者たちの夢と恋と友情を描いた名作です。ことに、ヒロインミミはなんとも可憐な乙女として描かれており、その死の場面では多くの人が涙を流してきました。 原作では、ムゼッタとマルチェッロのカップルが主人公となっていますが、プッチーニはそれに捕われずミミとロドルフォのカップルにスポットを当てることによって、オペラとしての効果を上げています。
この物語を最初にプッチーニに紹介したのは作曲家レオンカヴァッロ(「道化師」などのオペラで知られる)で、彼は自分が台本を書き共同でオペラ化することを提案しました。しかしプッチーニは断り、しかもレオンカヴァッロが作品を発表する前に初演を行ってしまいました。怒ったレオンカヴァッロは、一生プッチーニと口をきかなかったそうです。
しかし、レオンカヴァッロの「ラ・ボエーム」が現在ほとんど上演されていないことを考えれば、私たち聴衆は、このプッチーニの決断に拍手を送るべきかもしれません。●主な登場人物●
ミミ 地主の娘(ソプラノ)お針子(ソプラノ) ロドルフォ アディーナを愛する純朴な村の青年(テノール) ムゼッタ 女店員(ソプラノ) ラマルチェッロ 画家(バリトン) ショナール 音楽家(バリトン) コッリーネ 哲学者(バス) その他、家主、ムゼッタのパトロン、町の人々、物売りなど ●あらすじ●
第一幕 《クリスマス・イヴの日 パリのとある屋根裏部屋》 第二幕 《同じくクリスマス・イヴの晩 パリの街中》 第三幕 《二ヶ月後 アンフェール関門近く》 第四幕 《数カ月後 第一幕と同じ屋根裏部屋》 解説・あらすじ・日本語訳/青木素子
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